個人の越境ECで注意すべきポイントとリスク
手軽に始められる越境ECですが、国境を越える取引である以上、国内ビジネスにはない特有のリスクや注意点が存在します。
ここでは、個人が越境ECに取り組む上で特に注意すべき3つのポイントを、具体的な事例とともに解説します。

関税・法律・輸入規制への理解不足リスク
ポイント
日本には、輸入が法律で禁止・規制されている品目が存在します。
例えば、偽ブランド品などの知的財産権を侵害するもの、ワシントン条約で規制される動植物製品、銃刀法に触れるものなどが挙げられます。
また、化粧品や食品、乳幼児が口にする可能性のある玩具などは、それぞれ薬機法や食品衛生法といった法律の対象となり、個人が販売目的で輸入するには厳しい許可や検査が必要です。
安易に仕入れてしまうと、税関で没収されたり、最悪の場合は罰則を受けたりする恐れがあります。
特に中国輸入に取り組む方が増えていますので、事前に下記記事をチェックすることをお勧めします。
言語・カスタマー対応におけるトラブル事例
ポイント
言語の壁は、海外の販売者や購入者との間で誤解やトラブルを生む大きな原因となります。
翻訳ツールは便利ですが、完璧ではありません。
よくあるトラブル事例は以下の通りです。
商品説明の誤解: 翻訳ツールの不自然な日本語を頼りに購入したら、素材やサイズ、機能が想像と全く違っていた。
意思疎通の齟齬: 商品について質問を送ったが、意図が伝わらず、見当違いの返事が返ってきた。
クレームが伝わらない: 届いた商品が破損していたため、その旨を伝えようとしても、適切な表現ができずに泣き寝入りした。
これらのトラブルを防ぐには、まず評価が高く、丁寧なコミュニケーションを心がけている販売者を選ぶことが基本です。
また、問い合わせをする際は、翻訳ツールを使いつつも、できるだけシンプルで分かりやすい単語や文章を心がけると良いでしょう。
返品・配送遅延トラブルの防止策
ポイント
国際配送は、国内配送に比べて時間もかかり、トラブルが発生する確率も高いため、ある程度の問題は起こり得るもの、という心構えも必要です。
以下で、「返品・返金」「配送遅延」の例を見てみましょう。
返品・返金
「届いた商品が壊れていた」「注文と違うものが届いた」といったトラブルは、残念ながら起こり得ます。
このような事態に備え、商品が到着したらすぐに開封し、問題がないか隅々まで確認する習慣をつけましょう。
もし問題を発見した場合は、すぐにその箇所の写真や動画を撮影してください。
これが、販売者に連絡したり、プラットフォームの紛争解決制度(Dispute)を利用したりする際の、強力な証拠となります。
配送遅延
国際配送は、現地の物流事情や天候、経由国の状況、そして通関手続きの時間など、遅延の要因が数多く存在します。
最も安価な配送方法を選ぶと、追跡機能がなく、到着までに1〜2ヶ月かかることもあります。
商品を仕入れる際は、必ず追跡番号が付与される配送方法を選ぶようにしましょう。
これにより、商品の現在地を把握でき、精神的な安心感が得られます。
