越境ECのメリット・デメリット
近年、成長し続ける越境EC市場に参入する企業も多いですが、実際に越境ECに取り組むことによって、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
ここでは、それらを具体的に見ていくことにより、越境ECの理解を深めていきます。

越境ECのメリット
・世界市場への販路拡大
日本においては少子高齢化による人口減少が続いており、市場規模が縮小してゆくことは誰しもが意識していることでしょう。
一方、人口約14億人規模の中国やインド、6億人を超えるASEAN、10億人の欧米市場など、世界の人口は拡大傾向にあり、世界のEC市場は大きな成長が見込まれています。
国連が発表している予想によれば、2019年現在77億人の世界人口は、2050年までに97億人まで増加するとされており、これは今後30年の間におよそ25%の人口増があることを意味します。
このような事情から日本経済が成長を目指すためには海外市場への進出が欠かせず、その方法として越境ECによる販路拡大に大きなメリットが見込めます。
・低コストで海外へビジネスを拡大できる
海外に販売拠点や実店舗を構えるには、家賃や光熱費、現地スタッフの人件費など、様々な費用がかかります。ビジネスを軌道にのせるまでに時間もかかり、必ず成功するとも限りません。
その点、越境ECであれば、低コストで短期間に海外に事業展開することができ、様々な地域で可能性を確かめながらビジネスを拡大していくことが可能です
・日本製品という付加価値販売が可能
国内市場においては、似たような商品の差別化や、価格競争などが激化していますが、戦う土俵を変えて海外へ進出すれば、ライバルが少なくなりブルーオーシャン市場となる可能性があります。
日本ブランドはもともと海外で人気が高く、新型コロナの影響で海外の人々が日本に来ることが難しい状況下で、自宅で外国製品を購入できるという越境ECの環境が、新たに大きな需要を創出する可能性が大きいです。
越境ECのデメリット
・国や地域の違いによる細かい対応が発生する
国ごとに通貨・言語が異なるため、ECサイトにおいての情報をすべて多言語化する必要があります。決済手段も先進国とそれ以外の国とでは大きな違いがあり、地域の事情に合わせての設定が必要です。
また、販売する際の法規制や商習慣も、国や地域によって様々であり、商品カテゴリーによっては認証や届け出など細かい対応が求められることがあります。
・国際物流環境の違いによる販売への影響
日本から海外への航空便による発送はコストが高額になります。船便を使う方法もありますが、納期が非常に長いため販売につながりにくいという欠点があります。
また、購入者へ商品を届けるまでの経路が複雑化するため、途中で盗難や紛失の可能性もあり、そういった事態への補償も必要となります。
・高い関税による参入の壁
国や商品カテゴリーによって関税率も異なるため、扱う商品によっては割高となって、顧客の購入意欲を削ぐこともあります。
せっかく出店したのに需要がなかったということにならないよう、事前にどこへ何を売るかをよく検討する必要があります。
