アリババを活用した中国輸入OEMの基本とは
OEMとは何か
OEMは、「Original Equipment Manufacturer」の略語であり、直訳すると「オリジナル製品の製造業者」という意味になります。
一般的には主に「他社ブランドの製品をメーカーが製造する」ことをいい、その際、製造依頼をするブランド側を「委託者」と呼び、製造を請け負うメーカー側を「受託者」と呼びます。
OEMの形態は、下記の通り2種類あります。

①ブランド側がメーカーに対し、自社ブランド製品の製造を委託する。
この場合、ブランド側は製品の仕様を決め、それに基づいてメーカーが製造します。完成品の所有権は委託者であるブランド側のものとなります
中国輸入におけるOEMは、この形態がほとんどです。
②メーカー側が商品を企画し、ブランド側に提案する。
これはメーカーが、有名ブランドの力を借りて商品を売ることによって、受注を増やす方法として用いられることが多い形態です。
ブランド側も、商品の企画・開発にかける時間を節約できるので、価値ある商品提供があればメリットが大きいでしょう。
OEM導入のメリットとは?
OEMを行うことによるメリットは数多くあります。
ここでは、その中でも代表的な3つのメリットを、具体的に見ていきましょう。
・独占販売により利益率が大きくなる
OEMによるオリジナル商品の開発により差別化に成功すると、市場での独占販売も可能となります。
オンリーワン商品となると価格競争に巻き込まれることもないので、少々高めの価格設定をすることも可能となり、高い利益率を維持することができます。
特に、ニッチ市場をターゲットにした製品は、高い利益を生む可能性があるでしょう。
・長期的な販売が可能となる
競合がいないということにより、価格競争によって疲弊することなく、その商品の需要が続く限り有利な販売を続けることができます。
また、途中でデザインやカラーのバリエーションを増やしたり、新しい機能を付け加えたりすることで、売上を増加させる戦略を取ることも可能です。
・ブランドとして認知される
OEMにより自社ブランドが認知されて固定客が増えると、リピート販売につながり売上のボリュームが膨らみます。
口コミなどで広がるケースもあり、有名ブランドとなるとビジネスの大きな拡大も夢ではありません。
なぜ中国輸入でOEMが人気なのか
中国輸入ビジネスで行われているOEMは、ブランド側がメーカーに自社ブランド製品の製造委託をするパターンに相当します。
つまり輸入者が中国のOEMが可能な工場に対して商品の製造を委託し、製造された商品を日本で自社ブランド品として販売する形態になります。
簡単な例で言うと、中国のECサイトでファッションアイテムを扱うショップがOEM工場を持っていた場合、そこへ自社ブランドのロゴ入りTシャツを製造依頼するようなケースです。
中国輸入ビジネスに携わる人は法人・個人は関係なく、この10年ほどの間に増加の一途をたどり、単純にECサイトから仕入れて販売するだけでは、差別化が難しくなってきています。
アリババなどで人気商品を掘り出しても、すぐにリサーチに長けた同業者に真似をされて、価格競争に陥ることも少なくありません。
そうなると、いくら仕入価格が安くても、薄利多売ビジネスとなってしまうのです。
特にAmazonのような1商品につき1商品ペ―ジが原則のプラットフォームで、相乗り出品による値下げ合戦となると、目も当てられない状況に発展してしまいます。
そういった背景から商品の差別化を図るために、中国輸入でのOEM化が人気となり、取り組む事業者が増えているのです。
中国ECサイトから単純に商品を仕入れるのではなく、人気の出そうなデザインに変えたり、便利な機能を付け加えたりすることによって、他社より一歩抜きんでるオリジナル商品を作る戦略が、中国輸入におけるOEMビジネスです。
アリババ活用した中国輸入OEMのメリット
中国のアリババグループは、世界最大級の流通規模を誇るEコマース企業で、国内外へ向けた数多くの巨大ECサイトにより電子商取引ビジネスを展開しています。
ここでは、それらのECサイトを利用した中国輸入OEMのメリットに焦点を当てて見ていきましょう。
コスト削減
中国は世界の工場とも言われ、国内に何百万もの製造業者を抱えています。
特にアリババのECサイトにおいては、工場直営店が多く出店しており、低コストで高品質な製品を提供することが可能です。
そのため、日本国内で行うOEMよりも、大幅にコスト削減ができるのです。
また、店舗によっては小ロットからの製造も可能なため、オリジナル商品を販売する上でのリスクを最小限に抑えることができます。
豊富な材料と部品の供給
中国には、多種多様な材料と部品を供給する業者が、アリババに出店する工場の近辺に存在しています。
そのため、アリババを通じてOEM商品に取り組む際にも、必要な材料や部品を迅速に調達することが可能であり、一定の品質を保った商品の供給を継続できます。
特に、特殊な部品や材料を必要とする場合でも、アリババを活用したOEM商品は、豊富な選択肢に恵まれるでしょう。
工場が多く選択肢が豊富
アリババには数多くの工場が登録されており、製品カテゴリーごとに専門の工場が存在するため、OEMパ―トナーを探すのに苦労しません。
また、OEM工場同士の間で競争が激しいため、価格交渉の余地が大きく、よりコストパフォーマンスの高い取引を実現することが可能です。
製品の仕様や品質、価格について複数の工場と比較検討することで、最適な製造パートナーを選定できるでしょう。
柔軟なカスタマイズ
中国の製造業者は、顧客のニーズに合わせた柔軟なカスタマイズを提供する能力が高く評価されています。
そして、アリババに出品する多くの工場直営店は、顧客が提供するデザインや仕様に基づき、オリジナル製品を製造することが可能です。
カスタマイズの範囲は広く、製品のデザイン変更だけでなく、パッケージング、ロゴ印刷、素材の選定、機能追加など多岐にわたります。
こうした柔軟性は、トレンドの変化が激しい業界や、特定のニーズに応じた商品を提供したい事業者にとって、とてもに有利にはたらくでしょう。
