中国輸入OEM基礎知識
近年では、代行会社を通して中国輸入事業を始めるお客様が段々増えています。中国輸入の知識や商慣習の慣れにつれ、OEM事業に挑戦したいお客様も大変多くなっています。 この記事では中国輸入OEM基礎知識について解説させていただきます。
1.OEMとは?
中国輸入でのOEMとは何でしょうか?中国のOEMは大別すると、二つの形態があり、「OEM」と「ODM」があります。
OEMは「Original Equipment Manufacturer」の略語であり、直訳すると「オリジナル製品のメーカー」と訳されます。依頼者が設計図を用意し、工場に生産を依頼する事で完全オリジナル商品を製造します。
ODMは「Original Design Manufacturer」の略語であり、直訳すると「オリジナル設計のメーカー」と訳されます。依頼者がメーカー側の既製品を利用して素材や大きさ・カラー・機能の追加・削除等を行う、または、自社ブランドの印字、専用パッケージなどを製造します。

2.なぜ中国輸入でOEMが人気なのか?
商品の差別化により、自身で販売価格を決められる事!
世界経済の発展に伴い、中国輸入ビジネスの市場は成熟してきており、単純にECサイトから仕入れて販売する事では差別化が難しくなり、価格競争に参加すれば、利益は殆ど残りません。
それに引き換え、OEM商品を販売する場合、市場の中で他の商品と差別化が可能になり、価格競争に巻き込まれる事も殆ど無くなり、利益率が大幅に向上します。
2.1 商品単価を下げるには?
OEMの場合、ある程度のロット数がないと工場側は採算が取れない為、数十点程度では工場側は殆ど対応できません。アリババのサイト上では「OEMの最小ロット数」が存在し、商品によって最少ロット数は違いますが、通常は数百点~数千点等です。
最小ロット数があるのはOEM生産のデメリットですが、その代わりに、同じ品質なら既成品より単価が安いのはメリットです。なぜなら、OEMの場合、ロット生産で商品の材料費、人件費、梱包資材費など商品ごとのコストが抑えられ、結果商品単価も低くなります。また、生産量の多さに応じて商品単価が下がる場合もありますので、結果、商品総額のコストも大幅に下がります。
2.2 商品差別化で、利益率が向上
単純転売の場合、同業ライバル業者がやはり同じ商品を同じ仕入れ先、同じ販売プラットフォームで販売する事になりますから、商品ページでの差別化、広告、価格でしか差別化出来ない事に対して、OEMの場合は、世界で貴方だけの仕入れ先、商品である事から、貴方自身が販売価格をコントロールする事が出来、商品そのものが差別化出来ていますから、消費者が求める商品を市場に送り出す事が出来れば、販売数も利益率も期待できますから、大きな利益を得る事になります。
2.3 ブランド力
ブランド力とは、商品やサービスが持つ価値を表わしますが、この価値は品質そのものと言うより、顧客・ユーザーの頭の中にあるその商品やサービスのイメージのことを指しています。 顧客に自社商品の認知させるには、鮮明なイメージが必要かと思われます。
OEM事業を始める前に、自社ロゴの商標登録は必要です。OEM商品に自社ロゴを付けると、鮮明なイメージが伝わります。OEMによって自社ブランドが認知されて顧客が増えて、ブランド力が高まるにつれ、客単価向上、リピード販売、販路拡張なども自然な流れとなります。
3.中国輸入OEMの難点
3.1 ある程度の資金力が必要
OEM事業を始まる前に、ある程度の資金力は必要です。既存商品に自社ブランドの印字くらいの簡単なOEM商品でも、改めて生産する商品なので、せめて1か月程度の生産納期は必要です。商品の量産から売り切るまでにかかる時間も長く、途中でリピート生産などで資金回収周期も長くなります。資金回収できない場合、他のOEM商品開発、生産や販売もスムーズに進めることができません。
3.2 不良品が出来る可能性がある
OEMでは、生産業務を他のメーカーに委託し、生産過程を直接コントロールすることはできません。加工および組立の管理と監督が不十分だと、生産プロセスが制御不能になり、製品の品質と納期に影響を与えます。もし途中に何かミスが発生し、不良品が出来ると、商品が販売不可となり、在庫を抱えてしまう事態に陥る可能性もあります。
4 中国輸入OEM流れの注意点
4.1 商品選定
OEM事業を始める前、商品選定は最も大事なステップであり、成功の可否を決めると言っても過言ではありません。
商品選定のステップに、商品の需要や市場環境の確認は必要です。日本国内ECサイト内で、各種類の商品における市場の大きさ、競合他社などの情報を確認すべきです。興味があり、売りたい商品は需要のある商品とは限らないので、需要がなければ大きな売り上げは見込めません。そのため、売りたい商品ではなく、市場が大きい、売れる商品を選ぶことは大切です。商品選定後、中国のECサイト、タオバオやアリババなどで検索すれば、同じ商品が見つけられる可能性は高いです。
4.2 OEM工場選定
取り扱う商品の目処が立ったら、次はOEM工場の選定です。
中国では、同じ商品を生産する工場でも、各工場の生産能力や品質水準は違います。アリババやタオバオは全て自社工場を持っているサプライヤーとは限らず、自社工場を持っているサプライヤーのみOEM商品が生産可能です。
工場を選定する際に、最小ロット数、商品単価、商品品質、生産能力などのバランスが良い工場を選ぶのがベストです。最小ロット数や商品単価などが予想と大幅にずれた場合、その工場を事前に諦めた方が良いと思われます。
4.3 サンプルの製作と確認
工場ごとに品質や単価、納期が異なるため、複数の工場でサンプル品を製作するのが好ましいです。
サンプル注文する際に、OEM商品の情報をちゃんと工場側に伝え無ければならないですが、代行業者を利用する場合、代行業者は工場側と詳細を相談しますので、代行業者に詳しく、出来るだけ分かりやすく伝える事が何よりも重要です。
サンプル製作完了後、自分の手元に商品を届けて品質を確認する事は必須です。商品品質は商品のキーポイントであり、良い品質の商品を生産してこそOEM事業が展開できます。
4.4 OEM商品の本発注
国が違えば、言葉や商慣習も違いますので、ちょっとした誤解があれば、大きな損失を被る可能性があります。リスクを避けるため、トラブル発生しやすい事項は事前に工場側と相談する必要があります。
また、商品が売り切るまで商品自体のコスト以外、国際送料など他のコストも掛かり、キャッシュフローの意識を持って資金ショートしないように本発注を進めてください。
4.5 国際運送と販売開始
商品が生産完了後、ついに国際運送と商品販売です。
中国輸入で様々な物流会社があり、運送納期や国際料金を比較の上、販売計画によって相応しい物流方法を選ぶ事で、更なる利益率の向上が望めます。
OEMの場合、本発注品とサンプル品で出来上がりや品質が違うの可能性があります。理由としては、本発注を正式に受けて無い段階では、本発注用の材料仕入れを行えない為、別の余った材料で製作するのが一般的だからです。販売開始前に、両方の原材料、加工方法、クオリティなどの確認は必要です。特に問題がなければ、OEM商品の販売が開始できます。
