中国OEMとは?中国OEM工場の選び方?
中国OEMという言葉を耳にする機会が増えましたが、具体的にどのような仕組みで、なぜ多くのビジネスで活用されているのでしょうか。
ここでは最初に、中国OEMの理解を深めるために、その基本情報を具体的に見ていきましょう。

中国OEMの基本概念とメリット
中国OEMとは、自社ブランドの商品製造を中国の工場に委託する生産方式のことです。
委託側の事業者が商品の企画・設計・開発を行い、中国の受託工場がその仕様に基づいて生産を担当します。
事業者は、中国OEMを利用することで、以下のようなメリットを享受できます。
メリット
- 生産コストの削減
- 自社工場不要で開発に集中可能
- 幅広い製品カテゴリーへの対応
- 柔軟な生産ロットへの対応
これらのメリットを最大限に活かすことで、ビジネスの成長と拡大を目指すことができます。
それぞれを見ていきましょう。
・生産コストの削減
中国は人件費や原材料費が比較的安価であるため、日本国内や他の先進国で生産するよりも低いコストで商品を製造可能
・自社工場不要で開発に集中可能
生産設備を持つ必要がないため、設備投資のリスクを負うことなく、商品企画、設計、マーケティングといったコア業務にリソースを集中できる
・幅広い製品カテゴリーへの対応
中国では、ほぼ全ての製品カテゴリーに対応できる生産基盤があるため、ニッチな商品や新しいアイデアの商品開発も実現しやすい。
・柔軟な生産ロットへの対応
多くの工場が小ロットから大ロットまで柔軟に対応しているため、企業の規模やテストマーケティングの段階に合わせて発注量を調整しやすい
なぜ中国OEMが注目されるのか?
中国OEMがこれほどまでに注目を集める背景には、いくつかの複合的な要因があります。
まず、1688.comやアリババといった巨大ECプラットフォームの発展が大きな要因です。
これらのプラットフォームを通じて、海外のバイヤーでも比較的容易に中国の工場やサプライヤーとコンタクトを取れるようになりました。
さらに、近年の中国工場は品質管理や技術力の向上にも目覚ましいものがあります。
かつての「安かろう悪かろう」というイメージは払拭されつつあり、高品質な製品を適正価格で提供できる工場が増えています。
日本企業や欧米企業の厳しい要求に応えてきた経験から、国際基準の品質管理体制を導入している工場も少なくありません。
これらの理由から、コストメリットだけでなく、品質や多様性の面でも中国OEMは魅力的な選択肢として、多くの企業や個人事業主から熱い視線が注がれているのです。
OEMに関する詳しい情報は、下記の記事を参照ください。
中国OEMを利用する際の注意点
中国OEMを活用する際には、多くのメリットがある一方で、以下のよう事項に注意が必要です。
注意点
- 品質管理の徹底と不良品リスクへの対応
- コミュニケーションの壁と誤解の防止
- 知的財産権の保護と模倣品対策
- 納期遅延の可能性とその対
これらの注意点を事前に把握し、それぞれに対する具体的な対策を計画に盛り込むことで、中国OEMにおけるリスクを最小限に抑えることができます。
それぞれの内容を見ていきましょう。
品質管理の徹底と不良品リスクへの対応
サンプルと量産品で品質に差異が生じたり、製品の細部の作りが期待通りでなかったりする場合があります。
これを防ぐためには、契約前に明確な品質基準を設定し、検品体制を整えることが極めて重要です。
コミュニケーションの壁と誤解の防止
言語の違いやビジネス文化や商習慣の違いから、指示の意図が正確に伝わらず、誤解が生じる可能性があります。
日本語対応可能な工場を選ぶか、信頼できる代行業者を介在させるなど、円滑な意思疎通を図るための工夫が必要です。
知的財産権の保護と模倣品対策
自社で開発したデザインや技術、ブランドロゴなどが、意図せず模倣されたり、情報が外部に流出したりするリスクも考慮しなければなりません。
これを防ぐためには、契約時に秘密保持契約(NDA)を締結する、中国国内での商標登録や意匠登録を行うなどの法的措置を検討することが推奨されます。
納期遅延の可能性とその対策
原材料の調達遅れや予期せぬ設備トラブル、春節といった中国の大型連休などが原因で、当初予定していた納期から遅延が発生することがあります。
対策としては、発注時に余裕を持った納期設定を心がける、定期的に生産進捗を確認する、遅延発生時のペナルティ条項を契約に盛り込むなどが考えられます。
中国OEM工場の選び方?
中国OEM工場は、対応できるカテゴリや提供するサービスに違いがあるため、自社のニーズに合ったところを選定することが重要です。
ここでは、OEM工場の選定時に注目すべきポイントを解説します。
生産可能なカテゴリ・MOQの確認
中国OEM工場は、アパレル、家電、雑貨、食品など、得意とする製品カテゴリが異なります。
そのため、依頼する商品がその範囲に含まれているかを確認することが必要です。
確認の際のポイントは以下の通りです。
ポイント
- 過去の製品実績:自社の商品に近いジャンルがあるか
- 生産設備:自社製品の仕様に必要な設備や技術が整っているか
- カスタマイズ対応:オリジナル仕様への柔軟な対応力を持っているか
このように、対応カテゴリが自社のニーズと一致しているかを把握することで、スムーズな商品開発を実現できます。
MOQについても、工場によって差があるため、必ずチェックしましょう。
コミュニケーション力と日本語対応の有無
言語の壁や文化的な背景の違いから生じる誤解は、品質の低下や納期の遅延といった深刻な問題に直結しかねません。
そのため、工場のコミュニケーション能力、特に日本語対応の可否は非常に重要な選定基準となります。
理想的なのは、日本語が堪能な担当者が在籍している工場です。
これにより、製品の仕様やデザインの細かなニュアンス、品質に関する要望などを正確に伝えることができ、誤解を防ぎやすくなります。
日本語対応が難しい工場であっても、英語でのコミュニケーションが可能であれば、翻訳ツールなどを活用しながらやり取りを進めることは可能です。
しかし、専門的な技術用語や微妙な表現の伝達には限界があることも理解しておく必要があります。
中国語に堪能な代行業者や通訳を介することで、コミュニケーションの精度を高めることができます。
品質管理と過去実績
中国OEMで最も懸念される点の一つが品質であるため、OEM工場の品質管理や過去の実績を確認することも重要です。
OEM工場の技術力や品質管理の水準を正確に把握するため、以下のポイントを確認しましょう。
ポイント
- 品質管理システム:ISO9001などの国際的な品質マネジメント規格を取得しているか
- 過去の納品事例:企業との取引実績や納品された製品のクオリティ・納期遵守率
- 視察の有無:工場見学や現地視察が可能か
- 検査体制:製造過程での品質検査の頻度や最終検品の手順
このように、工場の実績や信頼性を把握することで、安定した製品供給が期待でき、長期的な取引を安心して進められます。
料金体系と見積もりの透明性
中国OEMにおいては、料金体系と見積もりの透明性の判断ができるように、詳細な情報(製品仕様、素材、数量、希望納期、梱包方法など)の取得が重要です。
単に価格が安いというだけで工場を選んでしまうと、後々追加費用が発生したり、品質に問題が生じたりするリスクがあるからです。
提示された見積書に、どのような費用項目が含まれているのかを細かく確認します。
一般的には、製品単価の他に、金型代(必要な場合)、サンプル製作費、ロゴ印刷費、梱包材費、中国国内の輸送費などが含まれます。
これらの項目が明確に記載されているか、不明瞭な点はないかを確認し、疑問点は遠慮なく質問しましょう。
特に注意したいのは、後から追加費用を請求されるケースで、「諸経費」「その他費用」といった曖昧な項目が多い見積もりは要注意です。
また、為替レートの変動リスクについても、どちらが負担するのか、あるいはどのような取り決めにするのかを事前に明確にしておく必要があります。
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