子供服OEMは小ロット生産でも可能?
近年、消費者ニーズの多様化や個人のブランド立ち上げ支援の流れを受け、小ロットのOEM生産に柔軟に対応する工場が増加しています。
ここでは、子供服OEMの小ロットでの実現可能性と、そのためのノウハウを解説します。

子供服OEMの基本的な仕組み
ポイント
子供服OEMとは、自社で生産設備を持たずに、製造を専門工場に委託して自社ブランドの商品を作る生産方式のことです。
企画やデザインは自社で行い、実際の生産工程のみをプロに任せるため、ブランド運営や販売活動に集中できるメリットがあります。
基本的なOEMの流れは以下の通りです。
この仕組みを活用すれば、設備投資のリスクなく、専門的な知識や技術を持つ工場の力を借りて、高品質なオリジナルの子供服を生み出すことが可能になります。
企画・デザイン考案
ブランドのコンセプトに基づき、どのような子供服を作りたいか、デザインやターゲット層を具体的に考えます。
OEM工場への相談
作りたい服のイメージを伝え、生産が可能か、ロット数やコストはどれくらいかなどを相談します。
仕様書・デザイン資料の提出
デザイン画、サイズ、使用生地、縫製方法などの詳細情報をまとめた「仕様書」を工場へ提出します。これが製品の設計図となります。
サンプル製作・修正
仕様書を基に工場がサンプルを製作します。
届いたサンプルをチェックし、イメージと異なる点があれば修正を依頼し、理想の形に近づけていきます。
本生産(量産)
最終サンプルに納得できたら、本生産の発注を行います。
検品・納品
完成した商品に不良がないか検品作業が行われ、指定の場所へ納品されるという流れです。
子供服OEMの最小ロット数はどれくらい?一般的な発注基準を紹介
子供服OEMの最小ロット数の一般的な基準は下記の通りです。
一般的な発注基準
国内工場:1型1色あたり50枚~100枚
海外工場:1型1色あたり100枚~300枚
ただし、これらはあくまで目安であり、デザインの複雑さや使用する生地によって変動します。
この最小ロット数が存在する主な理由は以下の通りです。
生地の仕入れ単位
生地は通常、1反(約50m)単位で取引されます。
1着作るのに必要な生地量を考えると、どうしてもある程度の着数を作らないと生地が余ってしまうのです。
生産ラインの効率
生産ラインを一度動かすには、型紙の準備や裁断、ミシンの設定など多くの準備が必要です。
少量生産では、この準備コストが製品単価に大きく影響し、割高になってしまいます。
染色やプリントの単位
生地をオリジナルカラーに染めたり、特殊なプリントを施したりする場合も、一度に加工できる最低量が決まっています。
この基準を理解することが、OEM計画の第一歩となります。
個人でも子供服を仕入れられる方法については、下記の記事が参考になります。
小ロットで子供服OEMは可能?少量生産を実現するための条件とは
ポイント
いくつかの条件や工夫次第で、子供服OEMを小ロットで実現することは十分に可能です。
在庫リスクを抑えたい個人や小規模事業者にとって、以下のポイントが少量生産への鍵となります。
これらの条件をうまく組み合わせ、工場側と丁寧に交渉することで、少量生産の道は開けます。
工場の「既存生地」を利用する
オリジナルの生地を一から作ろうとすると、生地の生産ロットが大きくなります。
そこで、工場が在庫として保有している「既存生地」の中から選ぶことで、生地の仕入れロットに縛られず、少ない枚数から生産できる可能性が高まります。
デザインや仕様をシンプルにする
複雑な切り替えや特殊な縫製、多色刷りのプリントなどは、工程が増えるためコストとロット数が上がる原因になります。
シンプルなデザインに絞ることで、工場の負担が減り、小ロットでも受け入れてもらいやすくなるでしょう。
既成の型紙(ボディ)を活用する
工場がすでに持っている型紙(ボディ)をベースに、プリントや刺繍、タグの付け替えでオリジナリティを出す方法です
これにより、型紙作成のコストと時間を削減し、小ロット生産に対応しやすくなります。
小ロット割増料金を交渉する
工場によっては、通常の単価に割増料金を支払うことで、最小ロット数を下回る生産に対応してくれる場合があります。
1枚あたりのコストは上がりますが、総額や在庫リスクを抑えたい場合には有効な選択肢です。
工場との信頼関係を築く
初回は小ロットでも、将来的にブランドが育てば追加生産や新しいアイテムの生産で継続的な取引が見込めることを伝えましょう。
長期的なパートナーとして良好な関係を築くことで、こちらの事情を汲んで柔軟に対応してくれる場合があります。
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